アジア市場概観　1月23日

Sydney, 2009年1月23日, AEST (ABN Newswire) - 東京の株式は金曜日、 Sony Corp. の年間営業損失の見通しや米国での低調な企業売上げによる米国株式の下落により投資家の心境が打撃を受け、大幅に値を下げて取引を開始した。昨日のアジア各市場はウォール街からのプラス先導を受けて上昇した。香港のハンセン指数は0.6％上昇し12,657.99となった。上海総合指数は1％上昇。韓国の Kospi 総合指数は1.1％上昇し1,116.23であった。

アジア経済ウォッチ

オーストラリアに基盤を置く証券会社 Macquarie Securities は、2009年3月までの今年度のインドの成長率が6.5％へ減速、そして2010年会計年度には5.5％へさらに下降すると予測した。

中国国家統計局は昨日、中国が2008年第4四半期においての成長が2007年同期比で6.8％にとどまったと発表した。これにより公式年間成長率は9％となり、2002年以来初めての1ケタ台となる。

日本の輸出は12月に前年比35％急落し、重くのしかかる日本円が海外市場において崩れる需要からの損失を増幅させている。日本の経済通産省は、法廷において秘密が暴露される不安から行動を起こすことに消極的な企業間で広がる恐怖感を和らげるために、刑事裁判期間中に機密情報を保護する対策を検討している。

韓国経済は第4四半期に前四半期比5.6％減という衝撃的な縮小を記録し、同国が大半の予測よりもさらに厳しい経済的難局に直面している可能性があるという恐怖感を高めた。

企業ニュース

Sony (NYSE:SNE) (TYO:6758) は、予測を大幅に上回る14年間で初の営業損失29億米ドルの見通しを立てた。これは国際経済危機によりカメラ・テレビやその他商品への需要が打撃を受けているためである。

日本第3位の規模の製薬企業 Daiichi Sankyo Co (TYO:4568) は、2010年3月までに日本におけるインフルエンザ薬剤候補の市販承認を申請し、その後すぐに台湾・香港・韓国においても承認申請を行う計画を立てていると語った。

Dongfeng Motor Group (HKG:0489) の親会社 Dongfeng Motor Corp は、2009年の売上成長目標を2008年に達成した成長率16％から大幅に下がる6％とした。 Dongfeng Motor Group は2009年に140万台の自動車販売を見込んでいる。

China Petroleum & Chemical Corp (Sinopec) (SHA:600028) 、 Aluminum Corp of China (Chalco) (SHA:601600) 、 China Railway Group (SHA:601390) は後日発表される売上げ詳細に関し、昨年の純利益における50％超の減少を警告している。

韓国の LG Electronics (SEO:066570) はフラットスクリーンテレビや携帯電話の売上減により、記録的な四半期純損失を計上した。需要が縮小し競争が激化すれば売上げと収益はさらに減少する可能性がある、と LG は語った。同社は2008年10月‐12月期において6,713億ウォンの純損失を報告した。

インド政府は、海外の航空会社がインド国内航空会社の株式を最高25％まで取得することを許可するという民間航空省からの提案を採用する可能性がある。この動きにより、 Singapore Airlines (SIN:C6L) 、 British Airways (LON:BAY) 、 Lufthansa (FRA:LHA) などの海外航空会社が、 Kingfisher (BOM:532747) 、 SpiceJet (BOM:500285) 、 IndiGo などの航空会社の株式を購入する道が開かれる可能性がある。

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